MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年02月03日
皆様、こんにちは。キキです。
先週は、10年に一度の大寒波が到来し、厳しい寒さが全国を襲いましたね。
2月に入り、ほんの少しだけ日中の日の光の暖かさが春っぽく感じる日も増えたように感じます。
さて、本日2月3日は節分です。節分は、吉方方向に向かって恵方巻を食べ、豆まきをする日本独自のイベントですね。
恵方巻きを食べる起源は、江戸時代から明治時代に始まったといわれています。商売繁盛や節分をお祝いすることが恵方巻きを食べる目的であり、芸子や商人たちが食べていたようです。
豆まきは、邪気を払い、無病息災を願います。
古来より日本人は、言霊の存在を信じ、言葉と霊力に意味を与え、それを生活のなかに取り入れてきたそうです。豆をまくようになったのは、室町時代とされており、豆=魔目(鬼の目)を滅ぼすということに由来されているという説があるそうです。
また、豆には「健康」の意味もあり、日本の長寿国たる理由も健康的な日本食、特に大豆のチカラがあったからではないかと、改めて世界中から注目を浴びています。
日本には、味噌、納豆、豆腐、豆乳、最近ではプロテインや補助食などでも大豆から派生した栄養豊富な食品が多くありますので、日常的に大豆を摂取しやすい環境であると思います。
今回は、大豆の効果を知る事で、「大豆を食べなきゃ損!」と思って頂く足掛かりになれたらと思います。
大豆が持つ栄養のなかでも注目したいのは、やはりタンパク質です。国産大豆(乾燥)は、100g中に33.8gものタンパク質を含んでいます。タンパク質は、私たちの臓器や筋肉、皮膚、髪、血液などを構成するうえで欠かせない成分で、肉に匹敵するほど豊富なタンパク質を含む大豆は「畑の肉」という別名も持っています。
ただし、タンパク質と一口にいっても、肉などに含まれるタンパク質と大豆などに含まれるタンパク質には違いがあります。たとえば、大豆のタンパク質は肉のタンパク質に比べて低カロリー。大豆と同量のタンパク質を肉から摂取すると、余分な脂質も同時に摂取しやすくなります。また、肉よりも茹でた大豆の方がタンパク質を多く含みます。それほど大豆に含まれているタンパク質は豊富ということです。
そして、大豆イソフラボンは、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」と似た働きをする、と注目されている栄養素です。肌や髪にハリ・ツヤを与える「コラーゲン」の生成を助け、潤いのある若々しい肌や髪をサポートし、細胞の新陳代謝を高め、肌や髪の毛の生まれ変わりを助けるので、肌や髪の健康を保つことにつながります。
エストロゲンは、コレステロールのうち、いわゆる悪玉コレステロールの代謝を促し、減らしてくれる働きがあります。悪玉コレステロールが増えすぎると、血管を詰まらせ、さまざまな病気の原因に。悪玉コレステロールを減らすことは、血管を守り、生活習慣病の予防にもつながります。
大豆イソフラボン1日の摂取目安量は、70~75mg以内。そのうち、サプリや特定保健用食品を活用して摂る分は30mgまでとされています。
食事だけで摂らないといけない分は40~45mgです。これは、納豆なら約1パック半、木綿豆腐なら1/2丁、調整豆乳(200g)1本くらいが目安です。
大豆イソフラボンは毎日摂ることが大事とされています。
大豆イソフラボンは長く体内にとどまり続けることが出来ず、数日で尿として排出されてしまいます。食事でなかなか摂取できない場合はサプリでも気軽に摂取できる栄養素ですので、1日だけたくさん摂るのではなく、毎日コンスタントに摂るよう心がけてみてください。