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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年05月31日
こんにちは、スタッフのTです。
ミルクティーを使った腹部エコー検査の観察方法があるのをご存じでしょうか?
先日患者様から当院でも実施できますか?というお問い合わせをいただいたので調べてみました。
ミルクティーを飲んでからエコーで膵臓を観察するという文章にするとシンプルなものですが、中々奥が深そうです。
膵臓癌は早期発見が重要であるにも関わらず、膵臓は描出不良(よく見えないこと)が起こりやすい臓器です。
その主な原因は膵臓の前に胃があること。胃の中には飲食などを通じて空気が溜まっています。
超音波は空気があるところは通りにくい=よく見えないので、膵臓は見えづらい臓器というわけです。
以前から飲水法(検査直前に水を飲むことで、胃の中を水で満たして見やすくする方法)というものはありましたが、その改良版として開発されたのがミルクティー法のようです。
濁り具合と、余計な気体の溶け込みが少ないことが理由でミルクティーが最適なのだとか。
中でも、<午後の紅茶のホットのペットボトル(350ml)を一気に飲む>のがベストだそう。
ホットのペットボトルは酸素を通しにくい構造になっていて、そこから<余計な空気を飲みこまないように>一気に飲むことが重要とのこと。
胃の中にある空気が原因で見えにくくなっているのだから、ミルクティーを飲むために空気を飲みこんでしまっては意味がない、というのは理解できます。
しかし、350mlを一気に飲むのはなかなか大変では……と私は思ったのですが、いかがでしょうか?
・便秘傾向にある人など、お腹全体にガスが多くみられる方では効果がない可能性がある
・いつもより検査に時間がかかるため、予約時間の調整が必要(ミルクティーを飲んだ後は膵臓以外観察できません。全体を一通り観察した後にミルクティーを飲み、膵臓を観察することになります)。
・血糖コントロール中の方は主治医と要相談
など、いくつか考えるべきことはありますが、ご希望の方には対応できるようにしていけたらと考えております。
興味のある方はご予約の際にご相談くださいね。
当院の腹部エコー検査についてはこちらからご確認いただけます。
https://www.tamapla-ichounaika.com/diagnosis/abdominal-ultrasonography/