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Abdominal Ultrasonography
人間には聴くことができない高い音のことを超音波と呼びます。
エコー検査はこの高い音を発する機械(プローブ)を体の表面にあて、跳ね返ってきた(反射)音を画像に表し、リアルタイムで臓器の様子を観察する検査です。
またエコー検査においては、肝臓(かんぞう)、胆嚢(たんのう)、膵臓(すいぞう)、腎臓(じんぞう)、脾臓(ひぞう)、腹部大動脈(ふくぶだいどうみゃく)を観察します。
膀胱に尿が溜まっている状態の時のみ、膀胱(ぼうこう)と前立腺(ぜんりつせん)/子宮・卵巣(しきゅう・らんそう)を見える範囲で観察することもあります。
痛みがない
被ばくしない
閉所恐怖症の方や大きな音が苦手な方も受けやすい
物の性状の観察が得意
気軽に受けられることが
エコー検査最大のメリットです
肺、胃、腸はみえない
気体(ガス)のあるところは超音波が通りにくいためです
体格により見えやすさが変わる
人の目で観察・記録するため、技術・経験の差が結果の差につながる
がんなどが「ある」か「ない」かだけを見るならCTの方が精度が高いことがある
健康診断で指摘された項目があった方
がんが心配な方
脂肪肝が気になる方
少し太ってきた方
気になる症状がある方
肝臓は病気になっても痛みなどの自覚症状に乏しく、気が付いた時には手遅れになっていることが多いため「沈黙の臓器」と呼ばれています。
脂肪肝
肝臓の細胞に脂肪がたくさん貯まっている状態です。
お酒が原因のものとお酒を原因としないものの2種類があり、放置すると肝硬変、肝がんへと進行する場合があります。
肝臓がん
原発性肝がん:肝臓そのものから発生したがん。主に肝細胞がんを指します。
転移性肝がん:他の臓器のがんが肝臓に飛んできたもの
肝がんは慢性肝炎、肝硬変を経るパターンが一般的です。
C型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルスの感染
感染しないための対策が進んだり、薬による治療が可能になったことで今後は減少していくと思われます。
脂肪肝(脂肪性肝炎)
今後増えて行く可能性があり、注意が必要です。現時点では生活習慣を改善する以外に防ぐ方法がありません。
定期的な検査が重要です。
検査6時間前からの絶食をお願い致します
検査前の水分摂取は水か麦茶で
検査時間 | 20分程度 |
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保険診療の場合 | 約1,800円(3割負担) | 約1,200円(2割負担) | 約600円(1割負担) |
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初診、再診により料金が変わります | |||
自費診療や検診の場合 | 5,500円(税込) |
人間には聴くことができない高い音のことを超音波と呼びます。
イルカが餌の位置を特定したり、仲間とコミュニケーションをとったりするエコロケーションもこの超音波を使用していると言われています。 エコー検査はこの高い音を発する機械(プローブ)を体の表面にあて、跳ね返ってきた(反射)音を画像に表し、リアルタイムで臓器の様子を観察することができます。
被ばくしないため身体に無害であり、痛みもありません。妊婦検診でも行われており、老若男女問わず安心して受けていただける検査です。
健康診断の採血で肝機能障害(AST、ALTが高い)やコレステロール、
血糖が高いと指摘された方は一度エコー検査を受けられることをお勧めします
骨は全く音が伝わらず、強く反射するためその下にあるものを見ることができません。肋骨のそばにある臓器などは骨の間からのぞくように観察します。
検査中息を吸っていただくのは肋骨の中に隠れていて見えにくい臓器を見るためです。息を吸うことで肺が広がり、横隔膜が下がります。横隔膜のすぐ下にある肝臓などの臓器は息を吸うことで肋骨の外に出るため観察しやすくなります。
観察しやすい状態に整えることは病気を早期に発見することにも繋がります。検査の際はご協力をお願い致します。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | ||
総数 | 大腸 | 肺 | 胃 | 乳房 | 前立腺 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸6位 |
男性 | 前立腺 | 大腸 | 胃 | 肺 | 肝臓 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸5位 |
女性 | 乳房 | 大腸 | 肺 | 胃 | 子宮 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸2位、直腸7位 |
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
「がん統計」(全国がん登録)
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | ||
男女計 | 肺 | 大腸 | 胃 | 膵臓 | 肝臓 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位 |
男性 | 肺 | 胃 | 大腸 | 膵臓 | 肝臓 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位 |
女性 | 大腸 | 肺 | 膵臓 | 乳房 | 胃 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸10位 |
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)
C型肝炎ウイルス | |
感染経路 |
血液・体液の接触。傷口にウイルスに感染している人の血液が付着する、など。 過去には注射器の使いまわしや、血液凝固因子製剤の使用、輸血などによる感染例がある。 |
特徴 |
慢性化しやすい。薬でほとんどの人がウイルスを排除できるようになったが、症状の進行によっては薬の効果が期待できない場合がある。 肝硬変になると肝がんのリスクがあがる。 |
B型肝炎ウイルス | |
感染経路 |
血液・体液の接触。性的接触や出産時の母子感染
|
特徴 |
劇症肝炎(急激に肝臓の機能が悪くなる状態)になる場合がある。 肝硬変まで進行していなくても肝がんが発見される場合がある。 薬でウイルスの増殖を抑制すること(ウイルスの排除はできない)が治療のメインだが、症状が進行しても薬により回復する場合がある。 感染予防のためのワクチンがある。 |
肝臓の細胞の中に脂肪が溜まった状態です。主な原因は、食生活によるもので、生活改善によって良くなっていきます。
放置すると肝硬変になる場合もあります。
体の中にできた何かしらの細胞のかたまりのことを言います。腫瘍と聞くとがんを思い浮かべがちですが、ポリープやいぼも腫瘍の一種です。
腫瘍には良性と悪性があり、このうち悪性の腫瘍がいわゆるがん(悪性新生物)になります。
良性と悪性の区別をつけるためにも精密検査が必要です。
液体の入った袋のようなものができることを言います。痛みなどの症状、害は基本的になく、病的意義のないものが ほとんどで、肝臓や腎臓で多くみられます。
膵臓にできたのう胞からは良悪性問わず腫瘍が発見されることがあるため、精密検査が必要です。
細い血管が無数に絡み合ってできた腫瘍状の塊のことで、肝臓によくみられます。
良性で経過観察が一般的ですが、他の腫瘍との区別が難しい時は精密検査が必要です。
血管、平滑筋(消化管や血管などの壁にみられる筋肉の一種)、脂肪の成分からできている良性の腫瘍で、腎臓によくみられます。
経過観察が一般的ですが、他の腫瘍との区別が難しい時は精密検査が必要です。
胆のうにできる良性の隆起性病変(突起物)です。主な成分はコレステロールで、経過観察が一般的です。
数㎜程度の大きさのものが多く、CT検査等ではみつけられない場合もあります。
急速に大きくなった場合や1cmを超えている場合はがんの可能性が否定できないため、精密検査をしたうえで手術を行うこともあります。
胆汁の成分が固まって胆のう内に留まっているもののことを言います。
痛みなどの症状がなければ経過観察が一般的ですが、 胆のう炎を繰り返す、痛みが続くなどの場合は手術を行うこともあります。
胆石の他に胆のう壁肥厚や胆泥などがみられる場合は精密検査が必要なこともあります。
胆のうの壁が一部または全体的に厚くなった状態です。
無症状なことが多いですが、胆のう炎や胆のう腺筋腫症などの病気が 原因で肥厚していることもあるため、精密検査を行うこともあります。
食後に検査を受けた場合にも胆のう壁肥厚がみられるため、空腹時での検査をご案内しています。
胆のうの壁が厚くなる病気で、壁の中に石や嚢胞ができることもあります。
壁の炎症が原因と考えられており、腺筋腫症そのものは無症状のため経過観察が一般的です。結石や胆のう炎を合併する場合があります。
肝臓から十二指腸への胆汁の通り道が広がっている状態を言います。胆のうの手術後や加齢に伴い拡張がみられる場合もあります。
拡張の原因に結石や腫瘍が疑われる場合には精密検査が必要です。
脾臓が通常よりも大きくなっている状態です。若年者では比較的多くみられます。
少しの腫大であれば問題ありませんが、 血液検査で異常所見があれば精密検査が必要なことがあります。
生まれつき脾臓の周りに脾臓と同じ働きをする小さな塊がある状態です。副脾が存在しても無害で特に問題はありません。
腎臓や尿の通る道にできる結石です。痛みや血尿などの症状がなければ経過観察が一般的です。
腎臓の中にできた結石が尿管へ落ちると激しい痛みを引き起こすことがあります。
尿路系の腫瘍や結石などにより尿の流れがせき止められ、腎臓の中に尿がたまって拡張した状態です。
一度は泌尿器科への受診をお勧めします。
左右の腎臓の一部が生まれつき繋がっている状態です。馬の蹄の形に似ていることから馬蹄腎と呼ばれています。
心臓が血液を送り出す最も太い血管が大動脈で、その壁がもろくなり膨らんでこぶのように突出したり、
風船のようになったりした状態を大動脈瘤といいます。原因の多くは高血圧と動脈硬化です。
5cm以上になると精密検査の上、治療が必要です。
お腹の中に液体が貯まっている状態のことを言います。
通常でも生理的に100ml未満の腹水が存在しますが、異常に増加する場合は精密検査が必要です。
当院では原則、検査前6時間の絶食をお願いしております。
腹部エコー検査において飲食がどう影響するのか、以下にくわしくご説明します。
食べ物が体の中に入ると胃や腸で消化し、必要な栄養を吸収してから排泄されます。その消化・吸収の際に腸内細菌によりガスが発生します。 また、食事をする時には空気も一緒に食道に入り、胃や腸に移動します。エコー検査をする上では胃と大腸の近く=ガスがあって見えにくい場所で、 食事をする=ガスが発生するため、より見えにくくなるということです。 胃はみぞおちのあたり、腸はお腹の大部分にかかっているため、 ガスに隠れてほとんどみえなくなってしまうこともあります。 空腹時であれば発見できていた病気がガスに隠れて見えなくなってしまう可能性がありますので、絶食のご協力をお願い致します。
絶食時の胆嚢
胆汁を蓄えている状態で、黒い袋状に描出されます。
ポリープや結石、腫瘍があればはっきり見えます。
食事後胆汁が排出されて収縮した胆嚢
胆汁を排出したため黒い部分が狭くなり、全体的に小さくなっています。この状態ではしっかり観察することができません。また、絶食時よりも壁が厚く描出され、壁が厚くなる病気との鑑別が難しくなります。
検査時間 | 20分程度 |
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保険診療の場合 | 約1,800円(3割負担) | 約1,200円(2割負担) | 約600円(1割負担) |
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初診、再診により料金が変わります | |||
自費診療や検診の場合 | 5,500円(税込) |
些細な症状からでも全く問題ございません。
むしろがんの初期症状はない(気づきにくい)場合が多いため、
症状がなくても是非ご自身の健康とがんの早期発見のためにもエコー検査を受診してください。