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Gastroscopy
横浜で年間1万件の実績がある眠ってできる胃カメラ内視鏡検査
目次
胃カメラ検査とは口または鼻から内視鏡を挿入し、食道から胃、十二指腸までの粘膜を観察し、必要に応じて組織を一部採取し病理検査を行います。
この検査によって炎症や出血、ポリープや悪性腫瘍の有無や病気の程度を診断することができます。
検査時間の目安は10分程度と短時間のうちに終了します。
当院では患者様に苦痛なく胃カメラを受けていただくために、一人ひとりに適した量の軽い鎮静剤を調合して注射しますので、検査中は軽くウトウト眠った状態でできる胃カメラ(鎮静下内視鏡検査)を行っています。
このような症状の方は胃カメラ検査を受けてください!!
上記の症状が該当する方は胃カメラ検査を早めに受けてください。胃カメラ検査を受けて直接観察することで症状の原因究明、消化器疾患の診断や治療ができ、さらに胃がんの早期予防に繋がります。放っておいても症状は決してよくなりません。
胃の出口近くの前庭部にできていた早期胃がんです。健診でピロリ菌がいると診断され、症状なく胃カメラ検査を行い偶然発見されました。この程度の大きさであれば内視鏡治療すれば切除できます。
同じ胃の出口近くの前庭部にできた進行胃がんです。こちらは胃痛と食欲低下の症状があり胃カメラの検査を行いました。元来健康とのことで初めての胃カメラ検査でした。やはり定期的な胃カメラ検査が重要だと思われます。専門病院の外科へ紹介し胃の切除術を受けることになりました。
からだの症状と病気の進行度はあまり関係しないことがあります。少なくとも症状を少しでも感じているようであれば、やはり何か病気が隠れている可能性があります。ぜひ一度当院を受診して頂き、症状に関してご相談させていただければと思います。
ピロリ菌感染は、胃がんの一番のリスク要因です。
胃粘膜のピロリ菌感染の有無を知ること、ピロリ菌陽性の方は除菌治療を行っていくことで、
胃がんのリスクを減少させることができます。
当院医師は、全員が消化器内視鏡専門医を有していますので、経験豊富で丁寧な内視鏡操作はもちろんのことですが、そこに患者様ひとりひとりの年齢齢や性別、体格などを考慮した上で患者様毎に最も適した量なるように調整しています。軽い鎮静剤を組み合わせることにより、軽く「ウトウト」眠ったままの苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査を受けて頂くことが可能となります。軽く「ウトウ ト」することにより胃や大腸の中にしっかり空気や炭酸ガスを入れ、粘膜表面のヒダとヒダをきちんと伸ばして詳細に観察することができるのが一番の利点であると言えます。「もう検査終わったの?」「こんなに苦しさと痛みに配慮した検査ならもっと早く受けとけば良かったよ」などのお声を頂くことが多くなっております。検査後も気分不快や嘔吐、頭痛の有無をチェックし、しっかりと目覚めていただけるように配慮しています。
高精度なハイビジョンスコープをクニリックレベルでは全国に先駆けて積極的に導入し、全例ハイビジョンでの検査を行っております。先進的な高性能な内視鏡スコープを使用した検査を行うメリットは、通常の内視鏡画像も従来の機種よりも高繊細でハイビジョン画質であること、内視鏡のボタン一つで光の波長を切り換えてNBI(狭帯域光観察)を行い、さらに病変を100倍に拡大することができる100倍拡大観察機能も併用することもできます。ハイビジョンの高画質で観察することで、今までは見にくかった小さな病変も見逃すことなく発見しやすくなり、疑わしい病変をより詳細に観察することが可能になります。
早期の胃がんや食道がんを発見するために、高精度な内視鏡スコープを使用しています。それとともに、内視鏡スコープの画像を映す内視鏡専用のハイビジョンモニターも現時点で最大サイズのものを導入しました。 最大サイズのハイビジョンモニターに映し出される食道・胃・大腸では、特に疑わしい小さな病変があるときほど効力を発揮します。 小さな病変ほど高精度の大きなモニターで映し出すことで、より発見し易くなります。
胃内視鏡検査を受けることは全国どこの病院、クリニックでもできますが、当院での内視鏡検査1回で、できる限りの詳しい検査が行えるようにしています。
現在では、日本全国様々な場所で内視鏡検査が受けられるようになりましたが、実際のところ内視鏡検査は、各々の内視鏡施設の方針や内視鏡医の技術差によって、検査方法や精度に大きな違いが出てしまう現実があります。大きな病院での検査であれば何かと安心という幻想を抱いている方もまだまだ多くいると思われますが、実際は内視鏡検査室に入ってみたら内視鏡検査を覚えたての医師が検査をする(その横で指導医が指導している)などという事も少なくありません。大病院では人事異動の都合で毎年検査をする医師が変わるなどという事は、内視鏡検査における責任の所在が曖昧になってしまい、継続的な定期観察の意味がなくなってしまいます。当院では、長年内視鏡検査・治療を専門とする経験豊富な消化器内視鏡専門医が常勤していますので、継続的な内視鏡検査を安心して受けて頂くことができます。
検査は受けたけれど、「検査の結果がよくわからなかった」、「ポリープがあったみたいだが、治療したのかどうかわからなかった」、「今後の検査の間隔はどうしたらよいのか、よくわからない」といった経験はありませんか? 私たちは内視鏡検査後の説明こそが、一番大切な診療と考えて力を入れております。先進的な画像ファイリングシステムにたまプラーザ横浜内視鏡センターからのハイビジョン内視鏡画像が瞬時に転送されますので、ハイビジョン画像での検査結果説明が可能となっております。私たちは、受けられた内視鏡検査を、みなさまがご家族や友人に自信を持って伝えられるような説明を理想としています。みなさまが、今回の内視鏡検査内容に十分納得してすっきりとした気持ちで、帰宅していただければと考えております。
当院は内視鏡検査だけでなく、「おなか何でも相談室」「便秘異常相談室」の診療も積極的に行っています。当院は、“胃カメラ・大腸内視鏡検査でがんがないことを確認したら診察終了”ではありません。もともとの“おなかの不調”や“便通異常”の原因を検索し、診察室で皆さまと一緒に症状改善のためのプロセス、治療方針を提案していきます。今までに内視鏡検査を受けたことが無く「胃カメラや大腸内視鏡検査を受けることが怖い、不安がある」場合や、いずれ内視鏡検査を受けることを考えているが「先ずは、”おなかの痛み”、”便通異常”を改善したい」とお考えでしたら、まずは外来診察を受けてみてはいかがでしょうか。
みなさまが受けている内視鏡スコープや内視鏡検査機器はどのようにして洗浄や消毒を行っているか、ご存じですか?内視鏡検査自体の「精度」や「苦痛のないこと」は大変重要な要素のひとつではありますが、それと同じように重要となってくる要素が内視鏡スコープの洗浄・消毒、そして洗浄履歴のフルデジタル管理と考えております。当院では「いつ」「誰が」「どの内視鏡スコープを」「どの洗浄機で」「洗浄液の濃度は適切だったか」など、いつでも一目瞭然に確認できるシステムを導入しています。
現在、アメリカからスペイン、ブラジルまで世界中から、国内では北は北海道から南は鹿児島まで全国から、当院に内視鏡検査を受けに来られる方が年々増加しております。「苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査」が横浜の地から全国・世界中に広まっていっており、大変うれしく思うと同時に大きな責任感を感じております。また、2017年に福岡院を開設し、九州圏にお住いの方へ横浜院と同じ医療レベルの技術を提供しております。
当院では、「苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査」で楽に苦痛なく検査を受けていただくことだけではなく、高精度の内視鏡検査を行うことで、症状がない段階から早期に胃がんや食道がんを発見することを意識しております。
たまプラーザ南口胃腸内科クリニック消化器内視鏡横浜青葉区院では検査を受けて頂く患者様全例で鎮静剤を用いた胃カメラ検査を行っています。
私たちの身体は、自分の意思に反してのどに物が入ってくると「おえっ」とえずくようになっています。これを咽頭反射といいます。歯を磨くときに歯ブラシがのどに当たったときなどに起こる反射です。
鎮静剤を使用せずに意識がある中で胃カメラ検査を行うとこの咽頭反射が出てしまうため非常に辛い検査となってしまいます。このため、鎮静剤を使用しない胃カメラ検査は、非常に身体に負担が掛かってしまいます。この負担を取り除き、楽に検査を受けて頂けるように当院では全例で鎮静剤を使用した検査を行っています。
鎮静剤を使用すると、咽頭反射が抑えられるため、身体への負担が非常に少なくなるだけでなく、眠っている間に検査が終わるため苦しみや痛みも無く検査を終えることが可能です。
また、鎮静剤を使用した胃カメラ検査は、検査中に苦しさから身体を動かしてしまうことがないため、短時間でしっかりと胃の中を詳しく観察することが可能です。
結果として、検査の精度が上がり病変の見落としを防ぐことができるというメリットもあります。
鎮静剤を使用することによるデメリットも知っておく必要があります。
鎮静剤を使用した場合は検査終了後に自分でクルマを運転して帰宅することは出来ません。検査後にしっかり目が覚めているように見えても、使用した鎮静剤が完全に体外排出されるまではその効果が残る可能性があります。飲酒運転と同様に判断力の低下などの影響があり重大な事故に繋がる危険があります。
鎮静剤の副作用としてはアレルギーや血圧低下、呼吸抑制などがあります。
当院で使用する鎮静剤で、可能性は低くても副作用が起こるリスクがあります。
これらのリスクの可能性を事前に把握するため、事前診察時にクスリや食べ物でのアレルギー歴や基礎疾患、既往歴などを確認させて頂きます。
胃内視鏡検査NBI(挟帯域光観察)とは?
少し前の時代には、内視鏡スコープや内視鏡モニターがハイビジョン対応でなく、内視鏡検査で小さながん病変を発見することはとても困難でした。ピロリ菌の感染により炎症が起こり胃粘膜が萎縮している(薄くなっている)胃では、以前の内視鏡スコープでは画質が粗いために「小さな早期胃がんは非常にがんが発見しづらい」ことがありました。
また、数ミリ単位の微細な病変への認識が医師側にも少なかったと言われています。当然、モニター画像に映った内視鏡画像が粗く・光量も暗かったため病変が発見しづらかったと思われます。
実は、「内視鏡医の観察眼」には皆さまが想像しているより遙かに大きな力量差があるのが現実です。観察眼は、「内視鏡経験の多さ」、「注意深く診ていく用心深さ」の2点が最も大切ですが、内視鏡医の「異常を捉える注意力(勘)と観察力(センス)」が重要だと考えられます。
我々は消化器内視鏡専門医として「内視鏡経験の多さ」、「注意深く診ていく用心深さ」と「異常を捉える注意力(勘)と診断力(センス)」を以前から持ち合わせてていましたが、ハイビジョン内視鏡機器の導入に加えて、NBI(narrow -bandImaging:狭帯域光観察)の先進的な内視鏡技術の導入でさらに詳細な診断が可能になりました。
現在、NBIという内視鏡のボタンひとつで波長を変えて血管や表面構造を強調する特殊光で、観察ができるようになりました。このNBIのメリットは、病変と正常粘膜を「粘膜の色調」、「粘膜表面構造」や「血管走行」の違いで識別できるということです。以前の観察では病変の立体感、周りの正常粘膜との存在の仕方の違いなどから「異常」を捉えて病気を疑っていました。
しかし、NBIではまず「色の違い」という点で、正常粘膜とがん病変との差を識別できるようになりました。
これは、がんやがん化する可能性のある大腸ポリープなどでは血流が豊富なためNBIにて表面粘膜の血管がより強調されることに起因しています。色調の違いという論理的な検査方法のため、実際に大腸ポリープや早期がんの発見率が向上するという画期的な観察方法となったのです。
当院では、病変をより詳しく観察するために全例で、NBIシステムを用いた内視鏡検査を行っています。
そしてNBIは、病変に接近してズーム機能で最大限に拡大できた時にこそ、最大限の力を発揮できます。
拡大ズームをしながらNBI観察をすると、粘膜表面の微細な模様や血管構造まで観察でき、病変の詳細な情報を得ることができます。
当院では全例で、100倍ズーム機能を搭載した内視鏡スコープを使用していますので、少しでも異常所見を認めた病変を発見した場合は、手元のボタン操作で瞬時に「NBI・拡大ズームでの観察」を行っています。
がんを疑う所見があってこそ、生検による病理組織検査を行う際にも重要な情報となるのです。
当院で使用する内視鏡システムでは全ての胃内視鏡検査でNBI(狭帯域光観察)観察に対応しています。
従いまして、咽頭(のど)、食道、胃の小さな病変を発見することが可能になります。
来院されましたら、まず受付での各種手続きを致します。事前にお渡しした同意書などの書類を提出していただきます。待合室には知って得する医療情報を放映するテレビモニター、「内視鏡医の知識シリーズラック」などを設置しておりますので、内視鏡検査までの待ち時間にご自由にご覧ください。
胃カメラのみの方はお着換えの必要はありません。そのままの服装(コートやジャケットなどの上着は専用個室のリカバリールームでお預かりいたします)で内視鏡検査を受けていただけます。大腸カメラを同時に受ける方は検査着にお着替えください。
お着替えが済みましたら、専用個室の中待合にご案内いたします。内視鏡検査前には、ロールカーテンでプライバシーに配慮した個室仕様のリラックスソファーをご用意しております。専用テレビを揃えております(感染症対策のため、現在テレビは字幕表示の画像のみの提供となっております)。内視鏡検査までの短い時間ではありますが、おくつろぎください。
検査の順番になりましたら、内視鏡室に入室して内視鏡検査の準備をしていきます。内視鏡室のスタッフが検査のお手伝いをしますので、初めての方でもご安心ください。
スタッフが検査室にご案内しますので、検査ベッドに腰を掛けます。胃の中の泡や粘液を消すお水をコップ1杯飲んでいただきます。お水が飲んだあとは、仰向け(上向き)にベッドに寝ていただきます。ベルトを締めている場合には少し緩めた方が楽に検査を受けられます。
血圧を測定して、のどの麻酔を行います。少しのどが麻痺したような腫れぼったい感覚になってきます。今度は左側を向いて横になり、マウスピースをくわえます。マウスピースは強く嚙み締めず、軽くくわえる程度で大丈夫です。
準備が整いましたら、施行医が軽い鎮静剤の注射を行います。少しずつウトウトしてきます。ウトウトしている間に内視鏡検査を行っていきます。
検査時間は10分程度です。検査が終了しましたら、スタッフが検査終了の声をおかけします。ツラく感じることなく、気が付いたらいつの間にか検査は終了していることが多いでしょう。「気づいたらリカバリールームだった」と言う方が沢山おられます。
検査が終わると検査ベッドに寝たまま、スタッフが個室仕様のリカバリールームにお連れいたします。鎮静剤の影響が残っていても歩いての移動がないため、安心安全に移動可能ですので、鎮静剤の影響がなくなるまでそのままゆっくりお休みください。1時間程度お休みになると、スッキリとお目覚め頂けると思います。お目覚めの頃にお飲み物とお茶菓子をお持ちしますので、お楽しみください。暖かい飲み物とお茶菓子は、メニューから選ぶことができます。暖かい飲み物とお茶菓子の後は、待合室にてお待ちください。その後、担当医が内視鏡検査結果のご説明をいたします。
本日の胃カメラ検査の結果を、担当医が分かりやすく説明いたします。「今回の内視鏡検査の結果」と「次回の内視鏡検査をいつ受けたらよいのか」、「生活習慣をどのように気をつけたら良いのか」などをひとりひとりに合わせて分かりやすく丁寧に説明いたします。
病理組織検査を行った場合には、顕微鏡検査に提出します。病理検査結果が出る頃に、もう一度組織検査結果を聞きにご来院ください。
次回の来院が必要な場合には、受付にて次回の予約をお取りします。また検査後の注意事項を改めて説明しますので、確認していただきます。
お会計は現金のほか、各種クレジットカード・PASMO・Suicaなどの交通系電子マネーでお支払いできます。
「苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査」について、来院してから検査・お帰りまでを
実際の流れに沿って動画と写真で紹介しております。
「経鼻内視鏡検査」基本的には鎮静剤を使用しません。「苦しくなく痛みに配慮した胃内視鏡検査」では、 一人ひとりに適した量の軽い鎮静剤を調合して注射しますので、検査中は軽くウトウト眠った状態となります。
熟練した内視鏡技術に軽い鎮静剤の使用を組み合わせる事でこれら3点の苦しさを感じさせなく検査することが可能となります。胃内視鏡検査で最も大事なのは、③の“胃の中に空気をパンパンに入れて胃のヒダを十分に伸ばす”事です。これが全てと言っていいぐらい見逃しのない検査を行うためには大事なポイントです。十分に空気を入れて胃のヒダを伸ばさないと、がんやポリープは容易にヒダの間に隠れてしまいます。
鎮静剤を使わない検査の場合、“苦しさのため、十分に空気をを入れることができず、そしてヒダを十分に伸ばすことができずに検査が終わってしまう”か“空気を入れてヒダを伸ばす間の苦痛やゲップしたい感じを我慢してもらう”しかありません。もちろん、鎮静剤を使用しているからといって、内視鏡経験が豊富でない医師が検査を行ったり、丁寧な操作を心がけないと苦しい検査となってしまいます。
経鼻内視鏡検査の利点は鎮静剤を使用しないので、検査後すぐに帰宅できる点です。鎮静剤を使用すると検査後1時間程度休んでからの帰宅となります。鎮静剤を上手に使用するには、かなりの熟練が必要ですので、クリニックレベルで鎮静剤を使用できる医師が少ないのと、検査後にお休みする専用のお部屋がないために鎮静剤を使用できないのが現状です。
「経鼻内視鏡検査」は、鼻の穴に苦痛を少なく内視鏡スコープを通すため細い内視鏡の構造になっています。そのため、スコープの先端に付いているCCDカメラを小さくする必要があるのです。 ハイビジョン内視鏡スコープに比べてしまうと、カメラから取り込まれる画像の解像度が低く、視野が狭く、さらに暗くなってしまいます。
また、「苦しくなく痛みに配慮した胃内視鏡検査」で使用するハイビジョン内視鏡スコープには「100倍ズーム機能」も付いているため、病変部分を100倍に拡大してより詳細に観察することができます。
早期の胃がんや食道がんを見つけるためには丹念に胃と食道粘膜に付着している粘液を水で洗浄する必要があります。検査直前に胃や食道に付着した泡や粘液を取る薬を内服しますが、丁寧な観察には水での洗浄が必須となってきます。
経鼻内視鏡は細いため、洗浄した後の水や胃液を吸引する吸引口もそれに伴い細くなります。そのため、水を吸引する時間が長くなり、検査時間が長くなる傾向にあります。
同様に、ポリープを切除したり、内視鏡手術を行う際に使用する処置具を入れる鉗子口が細いため、処置具が使用できずポリープ切除などの処置が行えません。
早期の胃がんや食道がんが疑われる場合には、経鼻内視鏡を使って検査した場合には、精密検査のためにハイビジョン内視鏡スコープでの再検査が必要となってきます。最初から拡大機能付きハイビジョン内視鏡を使用して検査を行っていますと、1回で網羅できますので再検査を受ける必要がありません。
経鼻内視鏡は細いため、組織検査の際に使用する生検鉗子も小さなものしか使用できません。そのため採取できる組織が小さくなり、顕微鏡での組織診断が十分に行えない事があります。ハイビジョン内視鏡は組織を取るための鉗子を入れる鉗子口のサイズが大きいため、組織を取るのに十分な生検鉗子を使用することが可能となります。そのため、診断のための組織をきちんと採取することができるため、病理組織診断もより正確になります。つまり、経鼻内視鏡検査では組織量が不十分なために再検査になるという状況を回避することができます。
胃内視鏡検査と経鼻内視鏡検査で用いる内視鏡スコープの性能の違い、
それぞれの検査のメリット、デメリットについて解説いたします。
胃カメラ検査では、咽頭、食道、胃、十二指腸を観察します。
早期の食道がんは、ほぼ自覚症状はなく、進行がんになると食道の管腔が腫瘍で塞がれるため、胸がつかえるような症状が出現します。食道がんは、早期からリンパ節や他臓器に転移しやすいため、胃カメラ検査で早期発見し、早期治療することが大切です。飲酒や喫煙をする方は、疾患リスクが高いため一度は胃カメラ検査を受け、定期的に検査することをお勧め致します。
内臓脂肪の増加や年齢とともに食道と胃のつなぎ目の筋肉が緩むことで食道裂孔ヘルニアを生じると、胃酸が食道に逆流しやすくなり逆流性食道炎の原因となります。胸やけ、胃痛、胃もたれ、嘔気・嘔吐、つかえ感、のどの違和感など様々な症状の原因となります。
食道や咽頭に見られる鶏冠状ポリープの良性腫瘍です。主に胃酸などの胃内容物の逆流による慢性刺激が原因です。
食道静脈瘤とは、食道粘膜の粘膜内ならびに粘膜下層にある静脈が太くなり、コブのようになった状態を指します。これは、消化管から吸収した栄養分などを肝臓に送る輸送路である「門脈」にかかる圧(門脈圧)が上昇することで起こります。「門脈」とは腸管から肝臓に向かって流れる血管系で、「動脈」や「静脈」とは別回路として存在します。門脈圧が上がっている状態を「門脈圧亢進症」といい、食道静脈瘤はその症状のひとつです。
食道の粘膜より下の層から発生する腫瘍です。食道の粘膜下腫瘍は、ほとんどが平滑筋腫という良性腫瘍ですが、腫瘍が大きい場合や短期間でサイズが大きくなる場合や形態が変化する場合には、悪性の可能性もあるので精密検査が必要です。
内服薬の包装(PTP)や入れ歯などの異物を誤飲したり、大きな魚骨を飲み込んだ場合は、食道粘膜を傷つけてひどい場合には食道粘膜が穿孔する可能性があるため、これらの食道異物を胃カメラで除去する必要があります。
胃がんは胃の表面粘膜から発生し進行すると粘膜の下に浸潤していきます。早期胃がんはがん細胞の浸潤が胃粘膜層、胃粘膜下層までにとどまっています。早期胃がんの粘膜層にとどまっている状態で発見できれば、外科手術ではなく内視鏡手術で完治できる可能性があります。しかし、早期胃がんは基本的に自覚症状が無く、進行がんでも症状がないことも多くあります。胃がんの原因の多くはヘリコバクター・ピロリ菌の感染による萎縮性胃炎が原因です。症状の有無にかかわらず一度は胃カメラ検査を受けて、ヘリコバクター・ピロリ菌の影響を受けた粘膜かどうかを確認した方が良いでしょう。その後は定期的に検査することをお勧めします。
進行胃がんはがん細細が胃の筋層より深く浸潤した状態です。胃がんは粘膜の下に深く浸潤すればするほど、転移を起こす確率が高くなり治癒を目指すのが難しくなります。胃がんは、食事が通過できない状態になるぐらいまで進行しないと自覚症状が出現しにくい病気です。しかし、早期胃がんの状態で見つかれば完治を目指すことが可能です。胃がんの原因の多くはヘリコバクター・ピロリ菌の感染による萎縮性胃炎が原因です。症状の有無にかかわらず一度は胃カメラ検査を受けて、ヘリコバクター・ピロリ菌の影響を受けた粘膜かどうかを確認した方が良いでしょう。その後は定期的に検査することをお勧めします。
スキルス胃がんは悪性度が高く進行が非常に早い胃がんです。低分化、未分化と言われる悪性度の高いがん細胞がパラパラと胃の粘膜下層をスキップするように広がっていくため、がん自体が胃粘膜表面に現れにくく早期発見が難しい胃がんです。比較的若い年齢で発症しやすく、特に30~50歳代の女性に発症しやすいと言われています。進行が非常に早く、転移も起こしやすいため、発見時には既に治療できないことも多いがんです。鳥肌胃炎と言われる、ヘリコバクター・ピロリ菌の影響でリンパ球が過剰に免疫応答を受けた粘膜から発生することが多いとされています。早急にヘリコバクター・ピロリ菌の除菌を行い、その後は定期的に検査することをお勧めします。
一般的に悪性リンパ腫は血液細胞に由来するがんですが、胃粘膜に発生することもあります。また、ピロリ菌感染に関連した特殊な悪性リンパ腫(胃MALT)を発症することもあります。胃悪性リンパ腫は進行するまで自覚症状が出にくいため、早期発見するためには症状の有無にかかわらず一度は胃カメラ検査を受け、その後は定期的に検査することが大切です。
ヘリコバクター・ピロリ菌に感染した胃の粘膜表面から発生する白色の良性腫瘍です。大きさ、色調、形状が変化するとがん化する可能性があります。見つけた場合は、定期的に内視鏡検査でフォローアップすることが必要ですが、がんへの移行が疑わしい場合は内視鏡手術を行うことが推奨されます。
ピロリ菌感染、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と呼ばれる痛み止めの薬、血をサラサラにする薬の副作用が原因で胃や十二指腸の粘膜に傷がつき、その傷が粘膜の下まで深く及んだものです。みぞおちの辺りの鈍い痛みや腹部膨満感などの症状が出現しますが、約50%は無症状と言われています。原因の多くはヘリコバクター・ピロリ菌の感染なので、症状の有無にかかわらず一度は胃カメラ検査を受けてヘリコバクター・ピロリ菌の影響がある胃粘膜かどうかを調べておくことをお勧め致します。
ウイルス性(B型・C型肝炎)、アルコール性、脂肪性などの肝障害が進行し肝硬変になると、静脈系の血流障害が生じ食道や胃の静脈が風船の様に膨らみ食道・胃静脈瘤を形成することがあります。食道・胃静脈瘤は大きくなると破裂する可能性があるため、すでに肝硬変がある方は少なくとも1年に1回の胃カメラ検査を受けましょう。
胃の粘膜より下にある層から発生する腫瘍をすべて胃粘膜下腫瘍と言います。胃粘膜下腫瘍の多くが良性ですが、近年は胃GIST(Gatrointestinal Stromal Tumor:消化管間質腫瘍)が増えてきており、大きくなると悪性腫瘍のように転移を起こす場合があります。GISTの場合、腫瘍が小さい場合は経過観察となることが多いですが、経過観察の中で次第に大きくなる場合、粘膜下腫瘍の表面に潰瘍を伴う場合は、精密検査して外科的治療を行うかどうかを判断します。
食事やストレスが原因で胃酸が出過ぎたため、胃粘膜表面のヒダが赤く線状に腫れる胃炎です。原因となる暴飲暴食やストレスが続くと胃痛や胃もたれなどの胃の不快な症状が出現します。まずは生活習慣の改善や食生活の見直しが必要です。
幼少時期のヘリコバクター・ピロリ菌の感染により、慢性的な胃炎が生じて胃の粘膜が薄くなる胃炎です。いったんヘリコバクター・ピロリ菌感染により萎縮性胃炎をきたすと、胃粘膜の萎縮の程度が進めば進むほど胃がんの発生リスクが増加します。萎縮性胃炎が更に進行すると、胃粘膜が腸の粘膜に置き換わる腸上皮化生を起こします。胃の出口付近(前庭部)に見られる腸上皮化生は、発がんリスクが高いと考えられています。症状の有無にかかわらず一度は胃カメラ検査を受けて、ヘリコバクター・ピロリ菌の影響を受けた粘膜かどうかを確認した方が良いでしょう。その後は定期的に検査することをお勧めします。「萎縮性胃炎の進行程度や腸上皮化生の有無」から将来の胃がんのリスクを把握することが大切です。
胃の前庭部(胃の出口あたり)の粘膜に鳥肌の様に表面が隆起した変化を起こす胃炎が鳥肌胃炎です。ピロリ菌感染に対してリンパ球による身体の免疫応答が過剰に反応し起こる胃炎です。鳥肌胃炎は低分化がん、未分化がんと言われる悪性度が高く進行の早いスキルス胃がんのリスクが非常に高くなります。症状の有無にかかわらず一度は胃カメラ検査を受けて、ヘリコバクター・ピロリ菌の影響を受けた粘膜かどうかを確認した方が良いでしょう。その後は定期的に検査することをお勧めします。
胃壁の内壁の一部が外側に向かって袋状に飛び出たものです。胃の筋肉の層が薄くて弱く、胃内の圧力がかかりやすい部位にできやすいと言われています。内視鏡で見ると、反対に窪んでみえます。症状はありません。胃の入り口である噴門部と胃の出口である幽門前庭部にみられます。特に治療は不要です。
アニサキスは寄生虫の一種で、サバ、アジ、かつお、サーモン、イカなどの魚介類を生で食べることで人の胃に感染します。原因となる魚介類を食べた数時間後に突然、みぞおちの辺りに激しい腹痛が出現し、吐き気などの強い症状が出現します。魚を刺身などで食べる日本では年間3000件以上と報告されており、特に最近では新鮮な魚を食することを好む傾向があるため、急増しています。胃アニサキス症が疑われる場合は、緊急胃カメラ検査を行うことが多く、胃壁に噛みついているアニサキスの虫体を取り除く必要があります。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染のないきれいな胃にみられる良性のポリープです。原因ははっきりしていませんが、ピロリ菌のいない健康な胃の方にできやすいこと、女性ホルモンの影響などが考えられています。がん化のリスクは極めて少なく、基本的には治療は不要です。多くはそのまま、もしくは数が多くなるとされていますが、自然に小さくなり消えて無くなることもあります。
十二指腸の「がん」は、胃がんや大腸がんと比較して稀な病気です。十二指腸は、胃と比較して粘膜が非常に薄く、内視鏡治療が難しい部位になります。また外科的手術を行う際は、解剖学的に大きな手術が必要になる可能性もあります。胃カメラ検査で偶然に発見される場合が多く、定期的な検査が大切です。
十二指腸腺腫は十二指腸の粘膜から発生した良性の腫瘍です。すぐにがん化をきたすことは少ないですが、10年単位という長い年月を経て、数十%の確率でがん化するとも言われています。がんとの鑑別がとても必要であり、内視鏡検査での詳細な観察や病理組織検査を行い診断していきます。診断後は、定期的に内視鏡検査で観察をして変化がないか確かめていきます。腫瘍の形態や大きさによってがん化の可能性が考えられた場合には、内視鏡的に切除を行う場合もあります。
十二指腸の粘膜が傷つき、粘膜や粘膜下層の一部がなくなっている状態が十二指腸潰瘍です。腹痛を感じること多く比較的若い世代に多い疾患です。胃潰瘍と同様に、ピロリ菌感染が原因となっていることが多いため、十二指腸潰瘍が見つかった場合には積極的にピロリ菌検査・治療を行っていきます。ピロリ菌除菌が成功すると、十二指腸潰瘍の再発率は驚くほどに低下していきます。これまで十二指腸潰瘍を繰り返している方には、除菌治療を強くお勧めします。
胃カメラでは、咽頭(のど)から食道・胃・十二指腸までを詳細に観察します。 内視鏡検査で見つかる可能性がある各臓器の疾患で見られる内視鏡所見の特徴をご紹介いたします。
当院では胃内視鏡検査(胃カメラ)・手術を保険診療で行っております。
3割負担 | 2割負担 | 1割負担 | |
胃内視鏡(観察のみ) | ¥5,500(税込)前後 | ¥3,750(税込)前後 | ¥3,000(税込)前後 |
胃内視鏡+病理組織検査 | ¥9,000(税込)前後 | ¥6,000(税込)前後 | ¥3,000(税込)前後 |
胃の組織を一部採取して、がん細胞が含まれていないかどうかや炎症の程度などを顕微鏡にて詳細に調べる検査です。
内視鏡検査でがんや炎症などが疑われた場合の確定診断になり、今後の治療方針に役立てることができます。
使用する薬剤の種類や点滴の有無、血液検査の有無などによって、値段が前後することがあります。
また、上記費用には内視鏡検査前の事前診察代や血液検査代、検査後の病理組織検査の結果説明の診察代などは含まれておりません。
保険診療となりますので、必ず保険証をお持ちください。
胃や食道の症状が疑われる方や定期的な経過観察目的の胃カメラを保険診療にて行っております。
病変の有無により組織検査(生検)が必要になり検査料金が変わってきますので、
大まかな目安をお知らせ致します。