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一般診療
General Practice
目次
血便で一番多い原因の「痔」。ただし、血便を「痔だろう」と放っておくと大腸がんなどを見逃すことがあります。
血便がある場合は、消化器内科を受診しましょう。
このページでは、「いぼ痔」の詳細を説明します。
肛門にいぼ状のうっ血による腫瘤(しこり)ができている状態です。歯状線という部位の内側(肛門の内側)にできると内痔核、外側(肛門の外側)にできると外痔核となります。
排便時のいきみ、便秘、妊娠、出産、長時間の立ちっぱなし、長時間のすわりっぱなしなどで肛門付近の静脈がうっ血して、腫れることでいぼ痔ができます。
いぼ痔の軽いものは無症状ですが、次第に大きくなるにつれ、排便時の出血、痛み、肛門の違和感、異物感が生じます。外痔核は痛みがでやすく、大きくはれると激痛となります。
問診や症状からいぼ痔と診断することが多いです。検査は下記のようなものがあります。
肛門を直接診たり、患部に触れたり、肛門に指を入れて診察します。
肛門鏡という器具で肛門を広げることで観察しやすくなります。
最近ではデジタル肛門鏡というものがあり、カメラがついており患者さんも一緒に画像を見ることができます。(当院にはありません。)
内視鏡を肛門から挿入することで患部を確認します。(当院で検査可能です。)
いぼ痔(内痔核)の内視鏡写真です。内視鏡を反転させて肛門を内側から見ています。盛り上がっているものが内痔核で、黒いものが肛門から挿入されている内視鏡です。
軽症の内痔核が適応になります、座薬、内服薬などの薬物治療に加え、排便習慣の改善(長時間いきまない、便を柔らかくして排便しやすくする)、食生活の改善を行います。(当院で治療可能です。)
内痔核の根元を輪ゴムで縛って、壊死させる方法です。再発率が高く、第一選択とはなりません。(当院では行っていません。)
硬化剤を内痔核に直接注射して治療する方法です。パオスクレー、ジオンの2種類があります。痛みはなく、有効率も高い治療です。(当院では行っていません。)
結紮切除術が広く行われています。痔核を切除して、根元を縛る手術です。再発は少ないのですが、術後の痛みや出血が起こることがあります。(当院では行っていません。)
入浴することで肛門は清潔に保てますし、肛門のうっ血も改善されます。
排便時にいきみすぎないようにしましょう。いきみすぎると肛門に負担がかかり、いぼ痔ができたり、悪化してしまいます。
便秘や下痢にならないように食生活を改善しましょう。食生活などで便通が改善しない場合は、内服薬を使用することも良い方法です。
座りっぱなし、立ちっぱなしなど長時間同じ姿勢を続けないようにしましょう。
いぼ痔を疑う肛門付近の違和感、痛みがある方は消化器内科や肛門科を受診しましょう。
適切な治療をしてもらいましょう。
血便があるのに「ただのいぼ痔からの出血だと自分自身で思い込んでいたが、気になって検査してみたら、実は大腸がんが原因だった・・・」などというケースもあり、自己判断はとても危険です。また血便があるのに放置していると、重大な病気が潜んでいた場合、取り返しのつかないことになってしまいます。自己判断や放置はせず、血便がある方はぜひお早目に消化器内科を受診して、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をお受けください。
血便があり当院を受診され、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)で進行大腸がんが発見されました。
当院の内視鏡治療の特徴は、「安全に苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査を提供する」「見逃しのない高精度な観察を行う」ということです。
これまで培ってきた内視鏡検査の経験を十分に活かして高精度で安全な内視鏡検査、治療を行うように努めています。内視鏡を専門とする医師が、各臓器のポイント毎にどのような内視鏡操作を行えば苦しさと痛みに配慮した検査になるのかを熟知していますので、安心してお任せください。
そしてみなさま各人に合わせた、最適な量の鎮静剤を考えて検査をしています。こちらも多くの経験により検査が苦しさと、検査後もしっかりとした目覚め・気分不良がないように配慮するように努めています。
まずはお気軽にご相談ください。