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一般診療
General Practice
大腸憩室炎は、必ず腹痛を伴います。憩室が右側にある場合は、急性虫垂炎と間違われることがあります。重症になると命の危険もある病気です。
大腸憩室炎について説明します。
大腸憩室があるほとんどの方は無症状ですが、憩室内で細菌が繁殖し、炎症を起こすことがあります。これが大腸憩室炎です。
40-60歳代で右側結腸(盲腸、上行結腸)に多く、高齢者でS状結腸に多いとされています。
肥満の女性(BMIが30以上)では発症率が高く、喫煙者で重症化のリスクが高いとされています。
死亡率は膿瘍(うみがたまる)等の合併症がある場合は2.8%、合併症がない場合は0.2%と報告されています。
大腸憩室の内視鏡写真です。憩室があるだけでは、無症状です。
大腸憩室ができる原因はこちらをご覧ください。
大腸憩室内に便が入り込んで、細菌が繁殖し炎症を引き起こすことが原因です。
大腸憩室に便が詰まっています。通常は排泄されるのですが、排泄されないと憩室炎を起こすことがあります。
憩室の部位に応じた腹痛が生じます。発熱、吐き気、嘔吐などを伴うことがあります。
右側結腸に憩室炎が生じると急性虫垂炎との鑑別が重要になります。
臨床症状で大腸憩室炎が疑われた場合は、採血やCT検査を行います。
特に右側結腸に憩室炎が生じると急性虫垂炎との鑑別が必要なため、CT検査が重要になります。
大腸憩室炎治療後には、大腸憩室症以外の病変を否定するために大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行うことが推奨されています。
軽症の場合には、抗生物質の内服を行います。
腹痛が強い場合、採血での炎症反応が高い場合など入院治療が必要な時は食事制限や腸管安静のために絶食にすることがあります。
入院の時は、抗生物質は点滴で投与することが多いです。
汎発性腹膜炎(腹部全体に広がる重症の腹膜炎)では緊急手術が必要となることがあります。
治療をしないと悪化することがあるため、専門施設で適切な検査、治療を受けましょう。
ガイドラインでは大腸憩室炎治療後には、大腸憩室炎以外の病変を否定するために大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行うことが推奨されています。
大腸憩室炎の治癒後に大腸内視鏡検査を行い、進行大腸がんが見つかった症例も経験しています。
ぜひ、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をお受けください。
当院の内視鏡治療の特徴は、「安全に苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査を提供する」「見逃しのない高精度な観察を行う」ということです。
これまで培ってきた内視鏡検査の経験を十分に活かして高精度で安全な内視鏡検査、治療を行うように努めています。内視鏡を専門とする医師が、各臓器のポイント毎にどのような内視鏡操作を行えば苦しさと痛みに配慮した検査になるのかを熟知していますので、安心してお任せください。
そしてみなさま各人に合わせた、最適な量の鎮静剤を考えて検査をしています。こちらも多くの経験により検査が苦しさと、検査後もしっかりとした目覚め・気分不良がないように配慮するように努めています。
まずはお気軽にご相談ください。