gototop

一般診療

General Practice

メインビジュアル

胃がん

  • 胃に関する項目
胃がんについて

あなたのその症状は以下に当てはまりますか?
その症状には様々な疾患が隠れている可能性があります。

胃がんとは?

胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になることから始まります。特殊な胃がんとして、主に胃壁の中で広がって粘膜の表面にはあまり現れない「スキルス胃がん」があります。胃がんの患者数はゆっくり減少しています。胃がんの罹患率と死亡率は男性の方が女性より高く、年齢別にみると40歳未満では男女差は小さく、40歳以降にその差が開きます。

胃がんは、胃の壁の最も内側をおおう粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、無秩序にふえていくことにより発生します。がんが大きくなるにしたがい、徐々に粘膜下層、固有筋層、漿膜へと外側に深く進んでいきます。がんがより深く進むと、漿膜の外側まで達して、近くにある大腸や膵臓(すいぞう)にも広がっていきます。このようにがんが周囲に広がっていくことを浸潤(しんじゅん)といいます。

胃がんでは、がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って、離れた臓器でとどまってふえる転移が起こることがあります。また、漿膜の外側を越えて、おなかの中にがん細胞が散らばる腹膜播種(ふくまくはしゅ)が起こることがあります。

特殊な胃がんとして、胃壁の中を硬く厚くさせながら広がり粘膜の表面にはあまり現れないタイプがあり、これをスキルス胃がんといいます。早期のスキルス胃がんは病変が粘膜面に露出していることが少ないため内視鏡検査で見つけることが難しいことから、症状があらわれて見つかったときには進行していることが多いとされています。

胃がんの原因は何?

胃がんの発生要因としては、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染喫煙があります。その他には、食塩・高塩分食品の摂取が、発生する危険性を高めることが報告されています。

胃がんの症状は?

胃がんは進行の程度にかかわらず症状が全くない場合もあります。逆に早い段階から胃痛、胸焼け、黒い便がみられることもあります。これらの症状は胃炎や胃潰瘍などにもみられ、症状では区別はつきません。進行したがんの症状は、痛みというより食事が通らない、胃が重い、体重が減る、食物がつかえるといったものです。知らない間に貧血が進み、そのために動悸や息切れが生じて発見されることもあります。

早期胃がんはほぼ無症状です。上腹部痛や腹部膨満感、食欲不振などが現れることもありますが、胃がんに特有な症状はありません。一般的にはこれらの症状をきっかけに胃X線検査や胃内視鏡検査を受け偶然に発見されます。

胃体部にできた早期胃がんです。このように大きな早期胃がんでも症状はほぼありません。

進行がんになると体重の減少や消化管からの出血による吐血や下血などが見られ、上腹部にでこぼこした硬い腫瘤(しゅりゅう)を触れることもあります。がんが全身に広がると、腹水がたまったりリンパ節が腫れたりすることがあります。このような場合には手術の対症にはなりません。

胃の出口である幽門にできた進行胃がんです。胃の出口を塞ぐようになってしまい、この場合には食欲不振、嘔吐、体重減少が起こる可能性があります。

胃がんを診断するための検査とは?

胃がんが疑われると、病変部位をがんであるか、どのような種類のがん細胞かを確定するための検査である生検を行います。そして胃がんが確定されると、CTなどのがんの進行度を診断する検査を行い、進行度に応じた治療方針を決定します。

胃内視鏡検査

口から胃の中に挿入して、胃の粘膜面を直接細かく観察し、必要に応じて組織の一部を採取します。このように組織を採取して顕微鏡検査を行うことを生検(せいけん)といい、がんの確定診断をするうえで極めて重要な検査です。

胃X線検査

主に健診や人間ドックで主に用いられていて、バリウムを飲んで食道と胃粘膜表面の凹凸をX線で撮影して行うレントゲン検査のことです。撮影された画像は白黒であるので、粘膜の細かい観察能力ではハイビジョンでフルカラーの内視鏡に劣りますが、胃の全体像やスキルス胃がんによる胃壁の硬化像を診断するのに適しています。食道や十二指腸との距離や病変の部位や拡がりを診断する目的で胃癌を手術する前には必ずレントゲン検査を行います。

CT検査

がんの転移の有無を知るために行います。肝臓、肺、リンパ節、腹水の有無、腹膜への転移を調べます。

胃がんの治療とは?

◎早期がんと進行がんについて

がんの深さが粘膜および粘膜下層にとどまるものを「早期胃がん」、粘膜下層より深いものを「進行胃がん」といいます。

胃がんは胃の粘膜から発生します。粘膜は血管やリンパ組織に乏しいので、がんが粘膜にとどまるあいだはほとんど転移を起こしてきません。粘膜下層には血管やリンパ組織が豊富にありますので、がんが粘膜下層まで浸潤しますと転移が起きてきます。しかし転移が認められるリンパ節は大部分が胃に接したものですので、この時期の胃がんは手術によりほとんど治癒します。がんの浸潤が固有筋層に達したり、あるいはこれを越えて深くまで浸潤するほど転移が激しくなり、手術してもがんを取りきれなかったり、取りきれたと思ったがんが再発してきたりします。そこで、がんの浸潤が粘膜と粘膜下層までのものを早期がん、それ以上のものを進行がんと呼んで区別しています。

内視鏡治療(早期胃がんで粘膜内がん)

内視鏡治療は、胃内視鏡を用いて胃の粘膜にあるがんを切除する方法です。がんが粘膜層にとどまっており、原則リンパ節転移の可能性がごく低い早期のがんで、一度に切除できると考えられる場合に行われます。現在は内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:enodoscopic submucosal dissection)が主流です。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:endoscopic submucosal dissection)は電気メスを用いて、病変を一つの塊として粘膜を切除する治療です。

内視鏡治療でがんが確実に取りきれたかどうかは、病理診断で確認する必要があります。がんが確実に取りきれてリンパ節転移の可能性が極めて低い場合(根治度A、B)には、経過観察となります。がんが内視鏡治療では取りきれなかった、あるいは取りきれているが、深さが粘膜下層まで達しているなどの理由でリンパ節転移の可能性がある場合(根治度C)は、追加で手術が必要となる場合が多く、主治医と相談が必要になります。

外科手術(早期胃がんで粘膜下層浸潤がん、進行がん)

遠隔転移がない胃がんで、内視鏡治療による治癒が難しい場合には、手術による治療が標準治療となります。手術では、がんと胃の一部またはすべてを取り除きます。同時に胃の周囲のリンパ節を取り除くリンパ節郭清や、食物の通り道をつくり直す再建手術(消化管再建)も行います。おなかを20cmほど切開する開腹手術と、小さい穴を開けて専用の器具で手術を行う 腹腔鏡下手術があります。

化学療法(抗がん剤治療)

抗がん剤を用いた治療を化学療法と言います。

薬物療法は抗がん剤を使用する目的によって大きく3つに分類されます。

(1)手術による治癒が難しい進行・再発胃がんの場合、がんに伴う苦痛の改善や生命予後の延長を期待して行う場合

(2)手術後の再発を予防する術後補助化学療法の場合

(3)再発の要因となる目に見えないような小さな転移や、がんの大きさが比較的大きいために切除をよりしやすくするために行う、手術前に行う術前化学療法の場合

当院の胃カメラの特徴

胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けられることをおすすめします。

何らかの胃の症状がある方には、原因を調べるために必要な胃内視鏡検査を行います。当院では、「苦しさと痛みに配慮した胃内視鏡検査」を提供することが可能です。 内視鏡を専門とする医師が、これまで培ってきた内視鏡技術の経験を十分に活かし、臓器のポイント毎にどのような内視鏡操作を行えば苦しさと痛みに配慮した検査になるのかを熟知していますので、安心してお任せください。そしてみなさま各人に合わせた、最適な量の鎮静剤を考えて検査をしています。多くの経験により検査中の苦しさを軽減し、検査後もしっかりとした目覚め・気分不良がないように配慮しています。みなさまから検査後に「思った以上に楽だった」と思っていただける内視鏡検査を実践しています。まずはお気軽にご相談ください。

3分でわかる!苦しくなく痛みに配慮した内視鏡検査(胃カメラ)の特徴

お電話からの予約はこちら

受付 9:00〜19:00(土日-16:00まで)

045-914-7666

WEBからのご予約

WEBからのご予約なら、時間を気にせず
24時間・365日、お気軽にご予約いただけます。