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一般診療
General Practice
あなたのその症状は以下に当てはまりますか?
その症状には様々な疾患が隠れている可能性があります。
胃ポリープとは「胃に発生する上皮性、良性、隆起性病変」のことをいいます。胃底腺ポリープは周囲の胃粘膜と同じ色調、模様をしている2-3mm大の小さなポリープで、胃穹窿部から胃体部、特に大弯側に複数みられることを特徴としています。ヘリコバクター・ピロリ陰性のきれいな胃にしか発生しないことから、一部の医師は「ハッピーポリープ」と表現することもあるようです。つまり胃がんのリスクが低い胃であると言えます。ヘリコバクター・ピロリ陰性者の増加により、胃内鏡検査で発見される機会も増加しています。また、胃食道逆流症(GERD)などでプロトンポンプ阻害薬を服用するとポリープが増大し数が増加するとの報告もあります。胃底腺ポリープでの癌発生例も報告されていますが、その頻度はきわめて低いので心配する必要はありません。
女性に多くみられ、女性ホルモンなどの関与の指摘もされていますが、はっきりした原因は不明です。
胃底腺ポリープは、ヘリコバクター・ピロリ陰性で胃粘膜の萎縮が少ない胃酸分泌が盛んな胃粘膜に多く発生します。そのため胃酸過多症状(上腹部痛、胸やけなど)を自覚することがありますが、胃底腺ポリープそのものの症状ではありません。
胃内鏡検査でポリープの色調、模様を判断して診断します。場合によっては生検による病理組織診断をすることもあります。健診での胃X線検査でも胃ポリ―プはある程度診断することは可能ですが、所見で胃ポリ―プ疑い、透亮像、隆起性病変などと記載されることが多いと思います。あくまでも疑いなので、胃X線検査で所見がある場合、精査が必要と判断された場合はやはり胃内視鏡検査での観察が必要です。
胃底腺ポリープは基本的に経過観察で問題ありません。胃底腺ポリープは切除といった治療の必要はありません。
胃酸過多症状がある方は、胃酸の分泌を抑える薬の処方が必要になることがあります。
当院で行われている「苦しさと痛みに配慮した胃内視鏡検査」について