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おすすめ内視鏡豆知識
Endoscopist Doctor's Knowledge
タイトルの答えは、「本当ではありません。間違っています。」
便の中に血液が混ざっていないかを検査する方法です。
進行大腸がんは大きくなると便とこすれて出血することあります。
大腸がんがあるのかを判断するための検査です。
便潜血検査は大腸がんの発見に有用とされ、大腸がんの死亡率低下に有効な手段であることが世界的に認められています。
【大腸がん検診として、正直に言えば「大腸内視鏡検査」をお勧めします。精度も高く、その場で内視鏡治療もできます。
当院でも大腸内視鏡検査をお勧めしています。
(消化器内科医で便潜血検査を受けているという医者をみたことがありません)
ただし、どうしても内視鏡検査を受けたくない、きっかけ作りが必要という方は
メリット、デメリットを知ったうえで便潜血検査を受けてください。】
結果が1回でも陽性だった場合は、大腸がんの可能性があります。また大腸に何かしらの異常が発生していると考えられます。内視鏡検査を受けましょう。
内視鏡検査をうけなければ大腸がんがあるかどうかはわかりません。
大腸がんは早期に発見すれば治癒が十分に期待できるがんです。
特に、早期がんであれば入院することなく、日帰りで内視鏡手術で治癒できることもあります。
しかし、ある程度進行してしまうとおなかを切ったり、抗がん剤を使わなくては、なおりません。
かなり進行した場合は亡くなることがあります。
↑便潜血検査「陽性」の進行大腸がん
↑便潜血検査「陽性」の早期大腸がん(日帰り治療で治癒)
進行大腸がんはいつも出血していませんし、出血していても採取した便に血液が含まれないと、本当は進行大腸がんがあるのに便潜血検査で「陰性」に出てしまいます。
これがさきほどの「偽陰性」です。
約20-30%の進行大腸がんは、偽陰性のために見落とされることがありえます。
便潜血検査が陰性であっても、すでに血便や便通異常、腹部症状などがある場合はご相談ください。
また、大腸がんの家族歴がある方も注意が必要です。こちらもご相談ください。
↑便潜血検査「陰性」の進行大腸がん