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おすすめ内視鏡豆知識
Endoscopist Doctor's Knowledge
食道にできることが多い乳頭腫ですが、咽頭(のど)にも時々認められることがあります。
大部分が良性の腫瘍ですが、大きさや形の変化がないかの定期的な内視鏡検査での経過観察が大切です。
食道がんと同様に喫煙や飲酒が原因と考えられています。また、ウィルスが原因となることもあります。男性は女性の4倍程度かかりやすく、50-60代に多く見られます。
早期に発見できた咽頭がんの症例です。この病変はわずかに発赤し、隆起もしていますが通常光の発見は困難でした。NBI(狭帯域光観察)で発見できた病変です。
通常光では、わずかな白色の隆起が見られました。
拡大内視鏡でズームしたNBI内視鏡画像では、茶色の血管が目立ち、走行が不整なため「がん」診断できました。
咽頭(のど)の基底層のメラニン顆粒が著しく増加することによって、咽頭の粘膜が黒色に変化するものをメラノーシスと言います。
喫煙との関連性も指摘されており、食道がんや咽頭・喉頭がんとの関連もあると言われていますので、注意が必要です。内視鏡による経過観察を行っていきます。