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おすすめ内視鏡豆知識
Endoscopist Doctor's Knowledge
患者
「私の胃のポリープを取ってください。」
医師
「●●さんのポリープは切除する必要ありませんよ。」
患者
「どうしてですか?」
医師
「胃のポリープの大部分が胃底腺ポリープという放置可能なポリープです。●●さんの胃にあるポリープはすべて胃底腺ポリープですので切除は不要です。腺腫というタイプのポリープはがん化する可能性があるため治療が必要なことがあります。」
胃底腺ポリープ:胃底腺ポリープは、胃底腺の粘膜に発生し、数個異常発生します。女性に多く、胃底腺の粘膜は萎縮せず、良好なことが特徴です。
数ミリ程度の半球状のポリープで、表は滑らかで、特に色の変化はなく、多発する傾向があります。
胃腺腫:胃腺腫は大腸腺腫と比較して「がん化」するリスクは低いと言われていますが、20%〜30%の確率で「がん化」する可能性があるため、慎重な内視鏡検査での経過観察が重要となってきます。
胃腺腫の通常内視鏡画像です。
経鼻内視鏡検査などでは画質が粗いため、境界など含めて病変の認識が難しいことが多いですが、ハイビジョン内視鏡では、病変の境界を含めての認識が可能となります。
インジゴカルミンを撒布することにより病変の凸凹がはっきりと認識できるようになり、病変の境界が明瞭になり、より詳細に病変の粘膜表面を観察することが可能となります。