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おすすめ内視鏡豆知識
Endoscopist Doctor's Knowledge
胃がん検診には、「胃内視鏡検査(胃カメラ)」と「胃レントゲン検査」のふたつの方法があります。
よくある順番としては、会社の検診などで「胃レントゲン検査」を受けて異常が見つかり、「要精密検査」となり「胃内視鏡検査」を受けるという流れです。
ただし、現在は検診で「胃内視鏡検査」と「胃レントゲン検査」を選択できる場合もあります。また、最近では「胃内視鏡検査」のほうが「胃レントゲン検査」より死亡率を下げるというデータもあります。当院でも、もちろん「胃内視鏡検査」をおすすめしています。
よくある間違いとして、
患者さん
「会社の検診があって、レントゲン検査を受けたら要精密検査といわれたので胃カメラをしたいです。」
医師
「ところで●●さん、3か月前に胃カメラ受けたばかりですよね?」
患者さん
「はい、そうです。」
医師
「胃カメラを受けたばかりの方は、レントゲン検査を受ける意味はありませんよ。この前、胃カメラをしましたが異常ありませんでした。●●さんは、1年後に胃カメラをするだけで良いのですよ。」
患者さん
「あっ!!そうなんですか!!無駄な検査をしてしましました。」
医師
「そうですね。レントゲン検査をして、無駄な被爆もしてしまいましたね。今後は毎年、胃カメラをしていきましょう。」
このような方がときどきいらっしゃいます。健康診断にセットで付いているからといって安易に「胃レントゲン検査」受けることはやめましょう。
また、特にピロリ菌がいる方、ピロリ菌の除菌をしている方は早期胃がんを発見するために「胃内視鏡検査」を毎年行いましょう。
3か月前の胃レントゲン検査で異常なしでした。矢印の中に早期胃がんを認めます。胃内視鏡検査のほうが胃レントゲン検査より精度が高いことがわかります。