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おすすめ内視鏡豆知識
Endoscopist Doctor's Knowledge
胃レントゲン検査より胃内視鏡検査の方が「早期胃がん」の発見率は高く、当院では胃内視鏡検査をお勧めしています。
しかし、胃レントゲン検査でも検査条件が良ければ「早期胃がん」を発見することも可能です。
ただし、レントゲン検査における早期がん発見率は高くはありません。
患者さん
「昨年のレントゲン検査で異常を指摘されたのですが、胃カメラって苦しそうなので検査しませんでした。今年もレントゲン検査で異常を言われたので、ここのクリニックの胃カメラは苦しくないって聞いたので受診しました。」
医師
「では、今回異常を指摘されている部分を含めて全体をよく観察しますね。」
胃内視鏡検査では、
「胃体下部小弯」という部分に潰瘍性病変を認めます。潰瘍の右に小隆起を認めます。このような潰瘍性病変は「早期胃がん」を強く疑います。
生検(組織検査)を行い、胃がんと診断されました。
胃バリウム検査で異常を指摘された部位とは、
全く異なる部位に発見された「早期胃がん」
実はこの患者さんですが昨年の胃レントゲン検査で、「胃体下部小弯 粘膜不整」、「慢性胃炎」と指摘されていました。今年の胃レントゲン検査では、「胃体上部大弯 粘膜不整」、「慢性胃炎」でした。
今回病変があったのは、「胃体下部小弯」でした。つまり、昨年異常を指摘されていたところです。しかも、今年は胃がんの部位の異常は指摘されていませんでした。
この症例からわかることは、
また、胃レントゲン検査で「慢性胃炎」と診断される場合は、胃内にピロリ菌がいるために発生した「萎縮性胃炎」のことがほとんどです。このような方は、胃内視鏡検査を受けるべきです。
なぜなら、胃内にピロリ菌がいる人はいない人に比べて胃がん発生率が5-10倍高くなります。
当院では、胃レントゲン検査ではなく、胃内視鏡検査をお勧めしています。
ぜひ、一度当院で胃内視鏡検査を受けてみてください。