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おすすめ内視鏡豆知識
Endoscopist Doctor's Knowledge
近年、2人に1人は発症するがん。中でも大腸がんは、女性の死亡原因トップであり、罹りやすいがんの男女とも1位の疾病でもあります。だからこそ早期発見が大切と言われるわけですが、一体どのくらいの頻度で大腸内視鏡検査を受けるべきなのか悩む方もいるでしょう。
そこで、今回は大腸内視鏡検査を受ける頻度について紹介します。
定期的に内視鏡検査を実施したほうがいい理由、検査時の痛みが怖い場合の対処法についても解説しますので、大腸内視鏡検査を検討中の方はぜひ参考にしてください。
大腸内視鏡検査は病変を早期発見し、直ちに対処するためにも、定期的に行ったほうがいいとされています。その頻度は、大腸ポリープを切除した人は1,2年に1回、大腸ポリープがない方はおよそ3〜5年に1回の大腸内視鏡検査を行うのが良いとされています。
「早期発見が重要なのに、3〜5年と長期間スパンが空いてしまっても大丈夫なのか?」
と疑問を持った方もいるでしょう。
大腸がんのもととなる大腸ポリープが、がんに進展するまでには、平均して3〜10年程度要するといわれています。そのため、前回の検査時にとくに異常がなかった場合は、3〜5年に1回の検査でも手遅れになる可能性は低いと考えられているようです。
ただし、会社で毎年実施する定期健康診断や人間ドックの検査結果により、少しでも大腸がんが疑われる場合は、直ちに大腸内視鏡検査を実施したほうがいいでしょう。
3〜5年に1回というのはあくまでも基準であり、ご自身の体調に異変を感じたとき、いままでにはない症状が見られたときには、できるだけ早く病院を受診することが大切です。
内視鏡検査を定期的に実施したほうがいい理由について解説します。
一般的に胃がん・大腸がん・食道がんは症状が現れにくく、発見が遅くなりがちです。
そのため、身体の異変に気づいた頃には、すでにがんが進行していたというケースも珍しくありません。
ところが、定期的に内視鏡検査を受けることによって、がんを早期発見・早期治療ができるため、結果的にがんの進行を抑制できます。
症状が悪化することを防ぐために、定期的な内視鏡検査が推奨されています。
早期にがんを見つけるためには、症状がないうちに定期的な内視鏡検査を受けることが重要になってきます。
「内視鏡検査の結果、がんと診断されるのが不安」という方もいるでしょう。
確かに、がんの告知は恐ろしいですが、発見が遅れると開腹手術を余儀なくされ、進行状況によっては胃や大腸などの臓器を摘出したり、抗がん剤の治療を行わなければいけなくなり、その後の生活にかなり影響が出てきます。
内視鏡検査により早期に発見できれば、内視鏡手術で治療できるため、治療時の痛みがない上に術後の傷跡もありません。
また、術後も以前のように生活でき、生活に支障をきたさないというメリットもあります。
たとえがんを発症しても、身体的・精神的負担を軽減できることも、定期的な内視鏡検査がすすめられる理由となります。
むしろ検査を受けないで症状だけで判断していると、あとでとんでもない状況で見つかって手遅れで亡くなってしまう、というケースもあります。
ご自身の健康や家族のためにも、定期的な内視鏡検査を受けることをおすすめします。
明らかにがんが進行していると疑われる場合は、現時点でどのステージにいるのかを知るために、精密検査を行います。
また、他の部位へ転移していないかを確認するために、可能性がある部位のCT検査やMRI検査、PET検査を行うなど、大腸以外の部位についても詳しく検査します。
しかし、早期大腸がんや大腸ポリープを早期発見できる大腸内視鏡検査ならば、その場で良性の大腸ポリープや早期大腸がんを切除できるため、検査時の負担が少なくてすみます。
「がん検査は面倒くさい」「がん検査の痛みが心配」という方こそ、楽に検査が終わる大腸内視鏡検査が適しているのです。
大腸内視鏡検査の結果、問題ないとわかると、病気がない、大腸の中が綺麗という自覚を自分で持つことによって、健康だと認識でき安心感を得られます。
とくに、日常的に喫煙や飲酒をしている方は、大腸がんを発症しやすい傾向にあるため、自分だけではなく家族の安心のためにも定期的に大腸内視鏡検査を実施しましょう。
一般的に3〜5年に1度、検査を行ったほうがいいと言われる大腸内視鏡検査ですが、年齢を重ねても3〜5年に1度で大丈夫なのか不安な方もいるでしょう。年齢別に大腸内視鏡検査を受けたほうがいい頻度についてご説明します。
40代から大腸がんを発症するリスクが増えると言われています。今まで大腸内視鏡検査を受けたことがない方は、40代のうちに1度は大腸内視鏡検査を済ませましょう。
検査結果に異常がなければ、3〜5年に1回大腸内視鏡検査を実施するだけで構いませんが、万が一、大腸ポリープが見つかった場合は、1〜2年に1回は大腸内視鏡検査を実施することをおすすめします。
40代になると大腸がんを患う人が徐々に増え、50代になると大腸がんを発症する方が急増すると言われています。
また、大腸がんは症状がないまま進行することから、50代で1度も大腸内視鏡検査を受けた経験がない方は、できるだけ早めに大腸内視鏡検査を受けましょう。
先に説明したとおり、「血便」「便が細い」など大腸がんと思われる症状が現れる時には、すでにがんは進行しています。
大腸がんは進行して見つかると死亡率が高いことからも分かるとおり、ステージ4で発見された場合は完治が難しく、余命2年〜3年程度と宣告されるケースも稀ではありません。
大腸内視鏡検査の結果、腸に異常がないようであれば、3年に1度の頻度でも構いませんが、もし大腸ポリープが発見されたのであれば年に1 度は大腸内視鏡検査を受けましょう。
症状によっては、年齢に関係なく大腸内視鏡検査を受けたほうがいい場合があります。
血便は痔のように大腸がんでなくても起こりうる症状であるため、血便が出るたびに大腸内視鏡検査を実施するとは限りませんが、心当たりがある方は、できるだけ早く医師に相談しましょう。
状況によっては、大腸内視鏡検査を早急に実施する場合があります。
検査の結果、異常がない場合は、大腸内視鏡検査は2年〜3年に1度の頻度で構いません。また、直近2回実施した大腸内視鏡検査の結果に異常がなければ、大腸がんである可能性は低いため、その場合は5年に1度でも構わないでしょう。
ただし、大腸がんの症状に気づきにくいため、日頃より体調の変化には気を配り、過ごすことが大切です。
過去に大腸ポリープを除去したことがある場合は、3年に1度は大腸内視鏡検査を受けましょう。完全に除去された場合、その大腸ポリープが再発する可能性は低いですが、30%以上の確率で新たな大腸ポリープが発生すると言われています。
1度大腸ポリープができた方は、大腸ポリープが再度できる可能性も高いため、食生活を見直すなど日頃から注意が必要です。
なお、除去したポリープが小さく、1個〜2個の場合は3年に1度の検査でもいいとされていますが、大きなポリープを切除した場合は、1年に1回の大腸内視鏡検査をお勧めいたします。
3〜5年に1回の頻度で実施するよう推奨されている大腸内視鏡検査。定期的に大腸内視鏡検査を実施することで、がんを早期発見でき、進行を抑えられます。大腸や胃といった臓器を切除する必要もなくなるため、術後はいままでどおり日常生活を送れるという点が大腸内視鏡検査の最大のメリットでしょう。
また、大腸内視鏡検査は鎮痛剤などにより痛みを全く感じることなく実施することが可能です。痛みが不安な方も受けやすくなっているため、ご自身のためだけではなく、家族のためにも定期的に検査を実施することをおすすめします。
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