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大腸カメラ検査を受けるタイミングは?セルフチェックリストを活用して大腸がんを予防しよう

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  • 大腸内視鏡検査

皆さんは大腸カメラ検査を定期的に受けていますか?これまで一度も受けたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

大腸カメラ検査は、大腸がんの早期発見だけではなく予防にも効果的です。

良性の大腸ポリープを切除することで大腸がんの予防になるのです。

しかし、大腸カメラ検査は検査前から食事制限や下剤の服用が必要であり、検査中も苦しいといったイメージから、積極的に検査を受ける方が少ないのも事実です。

特に大腸の病気が疑われるような自覚症状がない場合は、大腸カメラ検査を受ける必要性やタイミングを知る機会がないので、長年検査を受けなかったという方も少なくありません。

大腸カメラ検査は自覚症状がある方はもちろんですが、自覚症状がなくても大腸がんのリスクが高い方は、定期的に受けるべき検査です。

ここでは、大腸カメラ検査を受けたほうがよいかを知るためのセルフチェックリストと、大腸がんの予防法についてご紹介します。

内視鏡検査

1. まずはやってみよう!大腸カメラ検査必要度セルフチェックリスト

バインダーを持つ女性

大腸カメラ検査は、大腸がんの早期発見や早期治療に有用です。しかもがん化する前の大腸ポリープを発見し、切除することで大腸がんの予防にもなる効果的な検査です。

大腸がんは死亡者数や罹患者数ともがんの中で上位にあります。国立がん研究センターによると、2019年ではがんで亡くなる女性の中でもっとも多いのは大腸がんで、男性も大腸がんは3番目に多いと発表されました。

自覚症状がある方はもちろん、自覚症状がない方でも、大腸がんのリスクが高い方は、大腸カメラ検査が必要なことがあります。大腸カメラ検査が必要か、セルフチェックリストで確認してみましょう。

1-1. 大腸カメラ検査必要度セルフチェックリスト

以下のチェックリストであてはまる項目がある方は、大腸カメラ検査を検討しましょう。

□がん家系である 

大腸がんは遺伝性のものがあるため、家族に大腸がんに罹患した方がいる場合は、要注意です。

□運動をほとんどしない

運動不足は大腸がんのリスクを高めます。また運動によって、大腸がんの予防効果があるといわれています。

□肥満である

肥満は大腸がんの危険因子の一つです。特にBMI27以上の方で大腸カメラ検査を受けたことがない場合は、検討しましょう。

□繊維質をあまりたべない

繊維質不足も大腸がんのリスクです。繊維質の多い食材をあまり食べる習慣がない方は、繊維不足になっている恐れがあります。

□肉類が好きで、加工肉をよく食べる

もともと日本人は肉類の摂取量は少ないといわれてきましたが、食の欧米化に伴い肉類を多く食べるようになりました。肉類の過剰摂取は大腸がんのリスクと考えられているので、肉類を多く食べる方は注意が必要です。

□飲酒・喫煙の習慣がある

飲酒や喫煙を毎日している方は、大腸がんだけではなく生活習慣病やその他のがんのリスクが高くなります。

□過去に便潜血検査で陽性との判定があったが、大腸カメラ検査を受けていない方

便潜血検査で陽性の判定があったにもかかわらず、医療機関を受診せずに大腸カメラ検査を受けていない方は、早めに大腸カメラ検査を受けましょう。

無症状の進行大腸がん
*便潜血検査で陽性となり、発見された無症状の進行大腸がん

□便に血液がまじる・排便後にペーパーに血が付く

出血の原因を明らかにするためにも、医療機関を受診しましょう。

□最近、便秘や下痢になることが多い・便が細くなった

慢性的な便秘や下痢ではなく、直近数か月のうちに便通異常を感じるようになった方は、注意が必要です。

□最近、お腹が張る

大腸がんがかなり進行すると、腸が狭くなり便やガスが溜まり、お腹が張ります。

□貧血がある

大腸から出血があると、ゆっくりと貧血が進行するケースがあります。

特に男性の貧血は注意が必要です。女性は貧血の方が多いですが、男性で貧血の方は、大腸や胃、十二指腸などのがんの恐れが高くなります。

進行大腸がん
*男性の患者さん。貧血の精査で発見された進行大腸がん

□過去に大腸ポリープを切除したことがある

大腸ポリープができやすい方は、大腸がんになりやすいといわれています。
過去に大腸ポリープを切除したことがある方は、定期的に大腸カメラ検査を受けましょう。

□潰瘍性大腸炎と診断されたことがある

潰瘍性大腸炎とは大腸の内側の粘膜に炎症が起き、びらんや潰瘍ができる炎症性腸疾患です。潰瘍性大腸炎の方は、大腸がんにかかりやすいといわれています。定期的に大腸カメラ検査を受けていない方は、注意が必要です。

上記の項目に当てはまらないからといって、絶対に大腸がんにならないというわけではありません。大腸がんは大腸カメラ検査で早期発見・早期治療が可能です。また大腸ポリープの段階で切除することで、大腸がんを予防できます。

2. 大腸カメラ検査で大腸がんが予防できる理由

指をさす男性医師

大腸ポリープは、大腸カメラ検査で発見できます。大腸ポリープは良性であったとしてもそのまま放置しておくとがん化する恐れがあるため、良性のポリープの段階で切除するのは大腸がんの予防に効果的です。

大腸ポリープ
*このような良性の大腸ポリープを切除することで大腸がんの予防になります。

近年、大腸がんで亡くなる方が日本で増加しており、その理由は食の欧米化だけではなく大腸カメラ検査を受ける方が少ないためといわれています。大腸カメラ検査は大変というイメージがありますが、経験豊富な消化器内視鏡学会内視鏡専門医の資格を持った医師に検査をしてもらうとよいでしょう。

大腸カメラ検査を行う場合、多くの医療機関では鎮静剤が使用されています。鎮静剤は検査時の苦痛を軽減することや検査をスムーズに行う目的で使用されます。大腸カメラ検査を受ける方は、一度医療機関に相談してみましょう。

3. 大腸がんを予防する生活習慣

ストレッチをする女性

大腸がんには、さまざまな危険因子があります。大腸がんは加齢や喫煙・肥満・運動不足・飲酒などの生活習慣の乱れによって、罹患のリスクが上がります。

生活習慣を見直し、大腸がんのリスクを軽減しましょう。

3-1. 定期的に運動をする

定期的な運動は、大腸がんの予防に効果的です。適度な運動は、腫瘍の増殖やアポトーシスといわれる異常細胞の自滅を抑制する作用があるインスリンの放出を少なくするので、発がんのリスクが軽減します。

体に負担が少ないウォーキングや、軽いジョギングがおすすめです。また、仕事や家事などで運動をする時間が確保できない方は、エレベーターを使わず階段を使用したり、デスクワークの方は定期的にストレッチをしたり、歩くなど体を動かす機会を意識して増やすようにしましょう。

3-2. 食生活を見直す

肉類やソーセージ・ハム・サラミ・ベーコンなどの加工食品を大量に食べると、大腸がんのリスクが上がります。大腸がんの予防に効果的な食品は、食物繊維やカルシウムなどを多く含むものです。

・食物繊維を多く含む食材:野菜類・果物・海藻類・きのこ類・イモ類・納豆・大豆製品

・カルシウムを多く含む食材:ヨーグルト・牛乳・乳製品

また、過度の飲酒はがんのリスクを上げてしまうため、飲み過ぎに注意が必要です。毎日飲酒する習慣がある方は休肝日を設け、適量を意識しましょう。日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本が目安です。

3-3. 禁煙する

タバコは大腸がんはもちろん、その他にも心筋梗塞や脳梗塞、肺がんなどのリスクを上げるといわれています。喫煙をしている方は禁煙しましょう。

3-4. 適正体重を維持する

肥満はインスリン抵抗性や全身が炎症を起こしているような状態を引き起こすので、大腸がんのリスクを上げるといわれています。大腸がんのリスクを軽減するには、適正体重の維持が大切です。

肥満の指標としてBMIがあります。BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算します。

男性はBMIが21.0〜26.9、女性は21.0〜24.9であれば、がんの死亡リスクは低くなるといわれています。肥満は大腸がんだけではなく、さまざまな生活習慣病の危険因子でもあるため、適正体重を保つように心がけましょう。

4. 定期的に大腸カメラ検査を受けましょう!

検便キットと聴診器

大腸カメラ検査必要度セルフチェックリストで該当する項目がなかった方は、早急に検査をする必要は低いといえます。しかし、それに安心してこれから先も大腸カメラ検査を受けなくてもいいという訳ではありません。

加齢や生活習慣の乱れ・飲酒・喫煙などによって、将来的に大腸がんになる恐れはあります。これからも毎年健康診断を受け、もし便潜血や排便異常が見られる場合は、早めに消化器内科を受診しましょう。

5. まとめ

屋外でストレッチをする人

大腸カメラ検査は大腸がんの予防に効果的です。大腸カメラ検査必要度がわかるセルフチェックリストは、大腸カメラ検査を受けるきっかけにもなります。

また、セルフチェックリストで項目に当てはまらない方も、便潜血検査や便通異常がみられたときはすぐに受診するようにしましょう。

大腸がんは早期発見・早期治療が大切です。大腸ポリープの段階で切除できれば、がん化のリスクは軽減します。大腸がんを予防するためにも、生活習慣の見直しや適度な運動を心がけ、健康的な生活を送りましょう。

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